書評◆幸福の「資本」論 改訂版

仕事とお金
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こんにちは♩

 

昨日更新した記事の改訂版をあげます。

 

 

なぜなら、まとめることに気がいきすぎて、自分の感じたことがおざなりになっていたからです。

 

今日はこの本のどこに感動したかをつらつら書いてみます。

 

 

サラリーマンの息苦しさの原因

 

サラリーマンの息苦しさは、過去にサラリーマンをしていた人、現在サラリーマンの人、どなたも一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

 

それを解き明かすにあたって鍵になってくるのが、「ジョブ型」と「メンバーシップ型」という仕事の形態の違いです。

 

 

ジョブ型

職務(ジョブ)を基準に仕事が成り立っている組織のこと。

仕事に必要な能力を持っている人なら誰でも代替可能になっている。

職務間の移動は原則なし。

(営業が人手不足になっても総務から人を充てる…なんてことはなく、営業ができる人を新たに採用する。)

 

 

メンバーシップ型

メンバーを中心に仕事が成立している”会員制”組織のこと。

正会員(正社員)と非会員(非正規社員)の身分が厳密に定められ、正社員には組織の仲間と和を保ちながらあらゆる職務に対応できる能力が求められる。

 

 

アメリカはジョブ型で、日本はメンバーシップ型です。

 

 

終身雇用・年功序列を採用している日本の会社は正社員に手厚い分、専門性が育ちにくく誰も転職しようとしなくなります。

 

転職市場の流動性がないため、会社は「閉鎖空間」となり、その中で仕事や人間関係につまづくと、たちまち大きなストレスを抱えてしまいます。

 

そのような環境では、人々は悪評を避けるために消極的な心理空間になり閉塞感を抱えるのです。

 

 

かつてのような高度経済成長している期間はよかったと思います。

 

でも、社会保障にしても経済の動向にしても、人口も減っているし限界が見えていますよね。

 

 

限界が見えつつあるのに、既存のメンバーシップ型の会社で働いていたらそらしんどいし、先行き見えないし、、ってなるよなぁと思いました。

 

 

閉塞感の原因を知りたくて行動していたこと

 

就職して働いていた5年間、なんっかモヤモヤがぬぐえなくて、

 

社内外の研修に足を運んだり、社内の若手有志による勉強会に参加したり、

 

50代の業務改善系の部署にいる方のお話を聞いてみたり

 

意識が高い人たちに接する機会が多かったんですね。

 

(ここでの意識高い人っていうのは、職場を良くしたいとか自己研鑽したいって思っている人のことです。)

 

 

 

わたしのいた職場はなかなかに古い体質で、

 

役職に就くのは40代以降で、若い時はほぼお給料上がらないし、

 

50代くらいの上司で「寝てんのか?」ってくらい仕事できない(そもそもワードエクセルも扱えない)人もいたし、

 

人事評価制度は形だけでお給料に反映されないし、

 

エトセトラエトセトラ・・・笑

 

 

どうしたらこの職場は良くなるんだろう・・・って常々考えていました。

 

 

もちろん素晴らしい人もたくさんいましたし、同期や同僚に恵まれての5年間だったのですが、「なんでこんなに未来を暗く感じてしまうんだろう。」と自問自答の毎日でした。

 

 

若手(20〜30代)が役職についた時に内部も変わるのかなぁ

とか

若手じゃなくても、職場を変えたいと思っている人はどんな考えなんだろう

と、

意識高いわけじゃなかったんですけど様々な研修や勉強会に参加しました。

 

 

参加して思ったこと

 

結論:モヤモヤは晴れなかった

 

ドーン。笑

 

 

そうです。どんだけやる気のある若手の会に参加しても、偉い人の話を聞いても、スッキリすることはありませんでした。

 

ひねくれすぎてるのかな?なんて自己嫌悪にもなりました(笑)

 

 

でもね、この本を読んで思ったのです。

誰かや職場のせいじゃない、構造のせいなんだ!と。

 

詳しくは本に譲りますが、人事評価制度の導入ができない理由が実際にあったケースと併せて理路整然と述べられています。

 

メンバーシップ型の職場では、いろんな部署を経験できる代わりに専門性が育ちません。

また、閉じられた組織の中では無難に仕事をこなす方向に誰もがなりがちです。

 

さらに、今の40〜50代は若手よりは年金や退職金といった面でも逃げ切れる可能性が高く、その既得権益がある以上、仕事はあがり(定年)を待つという姿勢で、大幅なイノベーションが起こる方が困る、という方も多いでしょう。

 

それは個人の問題でも、職場の問題でもなく、構造の問題なんだ・・・

 

 

じゃあ、自分はどうする?

 

 

降りる

 

そうです。わたしはレールを降りました。

 

こないだちょうど課長に退職届を提出してきたのです。紙切れ一枚。あっけないもんです。笑

 

いろんな人の話や研修などに参加して「なんか違うんだよなぁ〜」と思いながらも

 

「時代が変わっていけばわたしの職場も変わるかも」

 

「わたしが変人に徹することで、一緒に変えようとしてくれる人が出てくるかな…?」

 

なんて淡い期待を抱いていました。

 

 

でもこの本を読んで、「この構造が変わるには、まだまだ時間がかかる」とハッキリ突きつけられました。

変わらないとは思いません。徐々に時代は移り変わっています。

でも、まだまだ多くの人が今までの構造内の既得権益を得ているため、時間がかかるとわたしは思います。

 

そして、それが悪いことではないのです。

わたしもそうだったから分かります。

 

「この道が良いですよ・正しいですよ」と教育されて、これまで懸命に汗水流してそれに向かって生きてきたのです。

時代が変わるから!とか言ってすぐに変えられるもんではありません。

 

 

でも、一応わたしは120歳まで生きる計算でいて笑、あと90年以上あるので、ここいらで方向転換しようと思った次第です。

これ冗談じゃなくて、ほんとです。笑

 

 

 

好きなことに人的資本を全投入

 

難しいですよね。

 

好きなことで食っていく、こうできたら幸せなのはみんな分かっているよ!と思っちゃう。

 

 

現在

 

・金なし

・結婚予定なし

・専門性なし

の千尋が何ができるのか。。

 

 

皮肉なことに「好きなことしかできない」ことに気がつきました。笑

 

 

1年や2年で考えていても、正直よく分からない。

 

だから5年先どうなっていたいかを考えながら思いつくことをやっていこうと思います。

 

 

ないない尽くしですが、失うものがないので気楽です。

 

退職は最大の断捨離だったかもしれません。

 

 

 

とはいえ、超絶恵まれている状況なのも確かです。

 

なぜなら実家に住んでいるから。

 

気になるのはご近所の目くらいで?笑、両親から食費や光熱費は請求されません。

 

(両親の2人分の生活費から、ほぼ足が出ないくらいわたしが低コストだというのもありますが・・・)

 

 

なので実家暮らしに感謝しながら、イチから人生を構築していきます。

 

なんせあと90年あるのでね。笑

 

 

「いまの時代の日本に生まれたということが最大の幸運である」

 

これは本からの引用ですが、本当にそう思います。

 

この本も千円ちょいで買えて学べて、めちゃくちゃ豊かだなーって。

 

 

実際の内容はもっと深いところまで書いてあるので、ぜひ。

 

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ではまた!

 

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