こんにちは♩
楽器を買うことを決めました。
さぁ、親と相談です。
騙されている
楽器買うのを決めた話を、親からしたら突然されたことになります。
いきなり娘が
「楽器を買うことにしました。45万貸してください!」
って言い出したら
「えっ(・・?)」
ってなりますよね。
当時親からは
「お金持ちの先輩にそそのかされて、楽器屋さんに騙されている。」
みたいなことを言われました。
親は楽器の相場は知らないし(わたしも先輩から聞いただけでしたし汗)、どんだけ良いと思ったかはただの主観。
説得力が皆無・・・
めっちゃ喧嘩しました。
でも、結局貸してもらえませんでした。
失意の中
かなり落ち込みながら、再び楽器屋のおっちゃんのもとへ。
でも、どうしても欲しかったので、自分でなんとかできる範囲のことを考えました。
・親からお金は借りれなかったから、一括払いはできない
・定演が12月で、それが終わったらバイトに集中する(定演まで週5で練習なのです汗)
・3月末までに20万払うので、それから月々1万円ずつ返済させてもらえないか
と、おっちゃんに伝えました。
すると、おっちゃんは
「それで良いよ。」
と。涙
そして悲壮感あふれるわたしにこう言いました。
「本当は、45万やけど40万にしとくわ。」
「あと、弓と楽器ケースもいると思うんやけど、弓は店にある一番安いやつで、ケースはボロいのでよかったらおまけしとくな。」
え !
びっくりしすぎて、すぐには反応できませんでした。
おっちゃんは個人経営で、もともと良心的な価格設定だったからです。
「赤字じゃないから安心していいで。でも、この値引きはもう出来へんからな。笑」
と笑っていました。
おっちゃん、今でも感謝しています。
本当にありがとう!!!!
結局なにに価値を感じるか、だけど
たぶん、
・ヴィオラって本当に最低30万なの?適正価格なの?
とか
・予算30万って言ってるんだから40万を超えるような楽器出すなよおっちゃん!結局売りつけられただけでは?
って思った方もいらっしゃるかもですね。
楽器の価格については、なんせピンキリなので今でも何が適正価格か分かりません。
それに弦楽器は、高値=良い楽器…とも限りません。
流通する数が少なくなれば、相対的に値段も上がりますしね。
産地にもよります。
わたしが買ったのはチェコ産のヴィオラですが、ジャーマンやフレンチ、さらにイタリアなんかはもっと高いです。
逆にルーマニア産は少し安かったです。
今どうか分かりませんが、当時は中国産でもっと安いのもありました。
じゃあ中国産の20万くらいの楽器でいいのでは?
中国産や国産でも、安くて良いものはあります。
でも、これはもう超個人的意見ですが、
ヴァイオリンやヴィオラなどの楽器を含んだ、クラシック音楽って「文化」だと思うんです。
しかも”ヨーロッパの”文化です。何百年も続いている。
その文化の中で楽器も育まれてきたので、やっぱりヨーロッパで生まれた楽器の方が良いなって感じることが多いです。
(その後、同期や後輩のヴィオラ探しの時に試奏したりする中で、あくまで自分が弾くならという意味です。)
機能性ではなく、弾いていて飽きないとか、響きに奥深さを感じるとか、言葉にできない何かがあると思っています。
完全に好みなんですけどね。
ちょっと話逸れますが、
自分のヴィオラを買ったすぐあとに、同期のヴィオラ探しを手伝いました。
その時に何店舗か楽器屋さんを見て回ったのですが、
とてもじゃないけどそこまで価値を感じられないような楽器が70万だったり、
「一括で用意できない」と言うと(買う気なかったけど)学生ローンを勧められたり、
他のお店でもいろいろありました。
アマオケ界隈ではそこそこ名の知れたお店で、です。
プロの先生に聞くと「そこのお店親切よ〜♪」とおっしゃっていたので、人みて接客しているのかな〜とか思ったり。うーん。
いろいろありすぎて
じゃあ30万というラインはなんだったんだ!ですよね笑。
・信頼できるおっちゃんの店で
・ヨーロッパ産で
・ヴィオラを買う
なら、最低30万、ということで二郎先輩は当時言ったのかな、と。
ツテなんかないよ!という方にもしアドバイスするなら、
・その人から買いたいかどうか
・実際に弾いてみてピンとくるかどうか
・もし可能なら先生や先輩など第三者についてきてもらう
の3つを言います。
楽器もご縁なので、信頼できるな〜この人から買いたいな〜と思う人から買って欲しいです。
それは紹介でなくても、少し話せば相手がどんな人かわかると思います。
弾いてみてピンとくるか、については言葉では説明しづらいですが、楽器の個性が自分に合うかどうかです。
ずっと弾いていたい…とか、ピンとくる楽器は何かしら感じます。
それは、初心者でも関係なく感じることができる、とわたしは思います。
先生や先輩についてきてもらうは、弾いてる時の音を客観的に聞いてもらうことで、冷静になれます。
自分でめっちゃ響いてると思っても「そば鳴りで、遠くまで届いてないわよ。」とか教えてもらえます。
先生や先輩に弾いてもらって、その音を自分が聞かせてもらうのも良いかもしれません。
これはあくまで、冷静になりたい時に有効です。
あと、もし部活に入っているなら、先輩のお古の楽器を譲ってもらうというのもいいかもしれません。
わたしのヴァイオリンの同期も、先輩が楽器を買い替えるタイミングで、古い楽器を身内価格で買わせてもらっていました。
実はわたしも最近、新しいヴィオラを買ったので2台持ちになりました^^;
(ケータイみたいですね。←ふるっ笑)
もちろん、新しいヴィオラの方が良いヴィオラですが、学生時代の相棒である1台目も大好きなので、大事に使ってくれる人が現れたら、売ってもいいかな?と思っています。
なぜ予算オーバーの楽器を勧めたか
それは単純に、わたしに「本当に合う楽器」を勧めてくれたんだと思っています。
おっちゃんは楽器の調整や弓の毛替えなどの腕もとっても良いですが、楽器の目利きや「この人はこういう楽器が良さそう。」という目がとても鋭い人でした。
最初、予算を聞いて30万のヴィオラ3台を用意して待ってくれていたのですが、
わたしがお店に入ってきてぱっと見た時に「この子はこの楽器は選ばないだろうな。」と思ったらしいです。笑
案の定「もっとクセのあるヴィオラないですか?」とか言うもんだから、、。
最初のヴィオラ3台は弾いたけれど、そのあと何台も弾き比べて、とかじゃなくて、一発目でピンとくるものを勧められるってすごくないですか?
おっちゃんワールドにハマってますかね。笑
結局、ヴィオラの同期や後輩、ヴァイオリンの後輩たち数人も同じ店で買いました。
みんなほぼ即決です。無理矢理買った人はいません。どの楽器もそれぞれの相棒として4年間支えてくれていました。
楽器が欲しい編 final
わたしはバイトで頭金を作って、それから少しずつ返済していく予定だったのですが、
12月の定演を見にきてくれた親が
「お金、貸しても良いよ。」
と言ってくれました。
めっちゃびっくりしました。
演奏会に来てくれて、真剣に頑張っていることが分かってもらえたのか、細かいことは分かりませんが、無事おっちゃんには一括で支払いすることができました。
書いていて、どんだけたくさんの人にお世話になってるねん!と自分ツッコミです。
わたしのこのオケ部での4年間は、こんなエピソードで終始しています。
思い出すだけでありがたい気持ちになります。
ヴィオラやオーケストラはわたしにいろんな経験を運んできてくれます。
楽器が欲しい編、思ったより長くなっちゃいました。楽器のことはひとまず終わりです。
次回はオケ話に戻ります。
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