こんにちは♫
ある交響曲に出会った(再会した)話をしました。
その続きです。
シリーズになっています→①、②、③、④、⑤、⑥、⑦、⑧、⑨、⑩、11、12
暗いけど
暗いです。
でも…惹かれる。
わたしがこの”悲愴”の何に感動したかというと、この曲の全体を通して強く訴えかけてくる物語性です。
正直、交響曲って長くて、4楽章もあって、なんで4つも分けてるん?と意味がよくわかっていませんでした。
でも悲愴を聞いて、「なんてコントラストの激しい曲なんだ!」と衝撃を受け、気になって背景などを調べて、各楽章の意味を知ることで、より曲の立体感が増しました。
交響曲って、4楽章あわせて一つの壮大な物語なんだ!と気付かせてもらいました。
チャイコフスキーは悲愴のことを「人生について」だと言っています。
にしては少し暗すぎる気もせんでもないですが。。
(そして、彼はこの曲を作曲したあと、間もなくして亡くなっています。)
彼の曲を聞くと、音が美しいだけでなく、目の前に情景が浮かぶ感じがするので、曲の物語がとらえやすかったのかもしれません。
交響曲おもしろい!と目覚めてからは、他の曲のおもしろさもどんどん分かるようになって、曲を聞くのが楽しくなりました。
チャイコフスキーありがとう!!
”悲愴”をあげてくださった先輩もありがとう!!
いかんせん、”悲愴”にどハマりしてしまった私は「自分の4回生の最後の定演でこの曲を弾きたい!!!!!」と思うようになり。
布教
弾きたい!のはいいですが、演奏会の曲は選曲会議で決まります。
定演の曲は、4回生の意思が尊重されます。(卒団なのでね)
ってことは!
同期にこの曲のよさを知らせなければ!!
思い立ったが吉日、同期を捕まえてはYoutubeで悲愴を聞かせまくります。笑
その時は1回生なので、みんなそこまで曲へのこだわり等はなく、難易度も知らず(←これ重要)
「かっこいい曲だね〜」と前向きに言ってくれました。
そして当時やっていたFacebookでも「卒団の定演で”悲愴”したい!」と勢いで投稿(爆)
そしてある年配のOBさんからこんなコメントが。
コメント
悲愴のほんとに最後のシーンはチャイコフスキーが死にゆくかのような感じで、音が小さく小さくなっていきます。
全員で演奏していたのが、一人抜け、二人抜け、最後に残るのはコントラバス。
チャイコフスキーの心臓の鼓動が止まったかのように静寂に包まれ、曲は幕を閉じます。
祈るように最後を振る指揮者も…。
コントラバスの音が終わったからといって、この曲に関しては拍手は厳禁。
指揮者が腕を下ろすまでが音楽です。
・・・って、語ってしまいましたが、要するに、
「悲愴はいい曲だけど、千尋ちゃんヴィオラじゃないの〜。最後の最後まで音鳴らして終わりたくないの?」
とコメントが来たんですね。
あっ確かに。
って思いました。笑
多分、この曲を最後の定演で弾きたい派と、弾きたくない派の論争はここに終始するんではないでしょうか。笑
(知らんけど)(てかそもそも難易度高いけど)
このコメントが理由かどうかは分かりませんが、この悲愴をきっかけに他のシンフォニーを聞くようになっていって、
自分の視野が広がっていったので、
それとともにわたしの悲愴ブームは自然と終わっていきました。
でも”悲愴”という曲は、わたしに交響曲を教えてくれた、思い出深い曲です。
人も楽器も曲も「出会い」だなーーー。
だから無理に曲に詳しくなくてもいいと思います。
聞く準備ができた時に出会います。自然とね。
今ではスマホがあれば、クラシックならほとんどどんな曲にもアクセスして聞けてしまうけど、
「初めて聞くときのインスピレーション」
って大切だと思うから、できたら生で聞きたいなって思ったり。
今は特に難しいけれど。
わたしは割とどんな曲でも好きにれなれるのですが、この後もどハマりした曲が何曲かあるので、折を見てエピソードとともに紹介します。
好みはオーソドックスだと思ってたけど、なんやかんやミーハーかも😅?
ではまた明日。おっつ〜♫
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