それいけ!スポ根オケ部8〜楽器が欲しい2〜

オーケストラ
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こんにちは♩

 

楽器が欲しいと思ったことを話しました。

その続きです。

ちょっとシリーズ長くなるかもしれません。

 

前回はこちら→

 

 

先輩についてきてもらう

 

楽器が欲しいけど、価格帯も楽器屋さんも何も知らない!

 

ヴィオラの先輩方は全員が楽団楽器を使用していました。

逆にヴァイオリンの先輩方は小さい頃から習っていたため、楽器を買うことに関しては詳しくないと言われ。

 

 

うーーん。どうしよう。

あっ、OBの二郎先輩、いろいろ詳しそうだったから聞いてみよう!

 

早速連絡しました。

で、先輩が懇意にしている楽器屋さんに連れて行ってもらうことに。(はやっ)

 

 

楽器屋のおっちゃん

 

またまた初めて降りる駅。

駅の大通りから脇道に入ってすぐのところに、その楽器屋さんはありました。

木の扉がちょっと古風な、小さな楽器屋さん。

 

壁一面にヴァイオリンやヴィオラがかかっていて、床にはチェロが寝かせてありました。

 

こんなにたくさんの楽器を一度に見たことがなかったので、お店に入った瞬間から目は壁に釘付け。

 

すると、カウンターの向こうの工房から楽器屋の店主が。

ひょろっとした長身に、銀ぶちの四角いメガネ、メガネの奥の瞳は優しいけど、頑固そうな50代くらいの男性。落ち着いた雰囲気がちょっと画家みたいかも。

 

それが第一印象でした。

 

(このあともとってもお世話になり、仲良くなります。「おっちゃん」と呼んでいました。笑)

 

 

ヴィオラの予算は?

 

楽器屋さんに行く前に、二郎先輩に相談する中で言われたこと。

「スズキやヤマハの楽団楽器よりも良い楽器が欲しいとなると、弦楽器を専門に扱っている店に行かないとないと思うし、ヴィオラなら最低でも30万くらいの予算を見てた方がいいよ。」

 

さ、さんじゅうまん・・・

 

社会人ならまだしも、大学1回生で、ごく普通の家庭で育った女の子からすると、30万は大金です。

 

でも、お金どうするかのメドも立たないまま「じゃあとりあえず30万のヴィオラ見てみたいです。」と言い、先輩から楽器屋さんにアポを取ってもらいました。

 

そして、楽器屋のおっちゃんはその日、3台もヴィオラを用意してくれました。

 

 

3台のヴィオラはじめまして。しかし

 

その場で試奏させてもらいます。

3台とも、今まで使ってきたヴィオラより格段に響く、しかも音色もあたたかく、良い楽器でした。

 

 

でも。

なんか、ピンとこない。

 

なんだろう「優等生すぎて印象に残らない。」というのが近いです。

 

おそらくおっちゃんのことだから、30万にしてはかなり良いクオリティの楽器を用意してくれたんだと思います。

 

でも、ピンとこない。

 

二郎先輩に「弾いてみてどう?」と聞かれるも

「良い楽器だと思います。」という我ながら微妙な返答・・・汗

 

 

そこで思い切って聞きました。

「なんか、もうちょっとクセのあるヴィオラないですか?」

 

 

 

おっちゃん

 

「・・・あるよ。」

 

 

スッと壁に手を伸ばし、たくさんの楽器の中から、ちょっと濃い茶色のヴィオラを渡してくれました。

 

「うわっいい色だな」と感じました。

 

そして、弾いた瞬間

 

「あぁ、これだ。」

とだけ思いました。

 

とっても渋くて、いい音色でした。響きが少しザラザラしていて。

 

なにより、しっくりきたのです。

 

そして、、恐る恐る尋ねました。

 

「これ、いくらですか・・・?」

 

 

おっちゃん

 

「45万だね・・・。」

 

 

予算外すぎる。どうする。

 

 

つづきます。

 

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