こんにちは♩
欲しいと思った楽器が大幅に予算オーバーだった話までしました。
今日はその続きです。
どうする
30万の予算で行ったら、45万の楽器が欲しくなった。完全に予算オーバー。
しかも現在30万持っているわけではなく、どうやってお金を作るかも何もない状況。
親にも相談していませんでした。
おっちゃん
「どう?その楽器。」
「めっちゃ良いです。でも予算を大幅に超えていて・・・」
「最初30万って聞いてたからね。予算オーバーだと思う。」
続けて、
「あなたは、どうしたい?」
と聞かれました。
どうしたいか。
欲しい。
このヴィオラ弾きたい。
欲しい。
でも、金額にビビってその一言がなかなか言えませんでした。
するとおっちゃんがこんな話を。
おっちゃんの小さい時のはなし
僕の家はどちらかというと貧しい家庭で、両親と、兄弟は兄と妹が一人ずついる5人家族やってん。
家族の中で楽器をやっている人はいなくて、音楽とは遠い環境やったと思う。
でも僕はヴァイオリンにめっちゃ興味があって、どうしてもやりたくて、親父に頼みこんで5万円のヴァイオリンを買ってもらってん。小学生のとき。
もう嬉しくて嬉しくて。
毎日練習したで。夢中になって。
でもな、ある日兄貴がそのヴァイオリン壊してしもてん。
もう無理やと思ったわ。
だって、親父に頼み込んで買ってもらったものやったし、家は裕福ではなかったからね。
でもな、親父はもう一回ヴァイオリン買ってくれてん。しかも前回より良いヴァイオリンを。
なんでやと思う?
僕が思うに、僕が本気でヴァイオリンやりたくて、夢中になって練習してたからやと思うねん。
本気でやりたいことには、その時お金なくてもどんな状況でも、どないかして道って開けていくもんやと思う。
やから、「自分がどうしたいか」っていうのが一番大事なんやで。
こんなことを僕が言うと「売りたいから」って思うかもしれへんけど、大学生の部活って4年間限られた時間で活動するやろ。
大事にしてほしいし、できるなら少しでも良い楽器使ってほしいと僕は思うねん。
だからまずあなたがどうしたいかを聞きたい。
「欲しい。」
初対面だったけれど、おっちゃんが良い人っていうのは会った瞬間分かったし、真心で話してくれているのも分かった。
それは、先輩の紹介だからとかは関係なかったです。
「わたし、このヴィオラ欲しいです。買います。」
「分かった。今はたぶん支払いのこととかメドついてないやろから、親御さんとも相談して、また来て。」
「分かりました。ありがとうございます!」
「もう弾きたいやろから持って帰って良いよ。まぁそこは二郎くんの紹介やし。」
(こういう時に感じる紹介のありがたさ…)
こうして、わたしは楽器を買うことを決めました。
親から全額借りて、その分のお金を親に返していこう、と算段していました。
でも。
そう簡単には運びません。
つづきます。
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